<おすすめ度>
どんな絵本?
どのページの子も
I’m mad! (怒ってるんだから!)
と、怒ってプンプンしています。
弟(赤ちゃん)のこと、叩いちゃいたい!
足をバタバタさせてキィ〜って叫びたい!
お姉ちゃんのノートにグチャグチャって描いちゃいたい!
ママにあっかんべー〜ってしちゃいたい!
本当にしたら叱られそうなことですが、怒った幼児さんがいかにもしそうなことばかりです。
各ページ、大きなフラップをめくれるしかけになっていて、
That’s not okay, but I can・・・
(ダメだよね。でも・・・)
と言ってそな大きなフラップをめくると、代わりに叩くもの(=太鼓)や、代わりに描いてもいいお絵描き帳などが描かれていて、さっきまで怒っていた子がニコニコしています。
ダメ!で終わらせないでその代わりにどうしたらいいのかがちゃんと書かれているところがこの絵本の良いところです。
絵本の中では、その子自身が自分で考えて行動を変えていますが、まだ考えらない年齢のお子さんなら、
「叩いていいかな?どうしたらいいかな?」と一緒に考えてからフラップをめくりましょう。
一緒に考えることでお子さんがグンと成長できると思うので(成長することを信じて)、そういう行動を取る年齢になったらぜひ親子で読んでもらいたい絵本です。
1歳、2歳、3歳児さんの、イヤイヤ期や反抗期で、今、まさにその年齢というお子さんはもちろん、少し大きい4歳児、5歳児さんが、そういう行動を取っていた頃を思い出しながら読むのもまた楽しいです。
子育てに使えそうな英語表現
That’s not okay (OKなこと=良いことじゃないネ)
絵本の中では フラップをめくる前(上のページ)に書かれている表現です。
同じ「良いことじゃない」「ダメ」を伝えるのに、柔らかでとても良い表現です。
That’s not okay.
That’s not nice.
That’s not good.
などでもいいでしょう。
「悪いことだよ」
「悪い子ね」
よりも
「良いことじゃないよ」
「良い子ではない」
がいいんですね(^^)
どうしたら “Okay” な行動になるんだろう…とお子さん自身が考えられるように、叱りたくなったら使いましょう。
That’s not okay
絵本の情報
Karen Katz (著, イラスト)
ハードカバー 17.7 ㎝ × 19.8㎝
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